友達Vは、3年間日本で暮らしたことのあるフランス人。
私がフランスに留学しようと決める前からの友達なので、かれこれ7年ほどの付き合いだ。 日本に興味を持って、フランスから日本へ渡った彼女だが、日本人の私がフランス生活の中で、日本の食材を恋しがるように、彼女も「美味しいチーズ」が食べたい!と事あるごとに漏らしていた。 日本に輸入されるチーズの種類も量も増えたし、大手のデパートだけでなく、近所のスーパーでも「輸入チーズコーナー」を目にするようになった。 クリスマスシーズンには、莫大な数のカマンベールが日本へと出荷されており、パリの店頭価格の数倍に値段が跳ね上がっても、その売れ行きはかなりのものとか。 Chabichou du Poitou シャビシュー・デュ・ポワトウ(山羊) さて、以前私はパリのとあるチーズ屋で、スタージュ(研修制度)をしていたことがある。 そこは、ガイドブックにも載っているということで、日本人旅行者のお客さまも大勢いらっしる。 お買い求めになるチーズは、大抵カマンベールやコンテ、パルメザンなど。 「おすすめは?」と聞いて下さると、「チーズがお好きなら、是非ヤギのチーズを!」と、お奨めしたのだが、「んんんん~、ヤギはねえ・・・」と必ず言われてしまう。 ヤギのチーズは試食して頂けないので、その「おいしさ」を上手く伝えられないまま「ありがとうございました・・」と、お見送りすることが何度もあったのだった。 パリに住む友達の中にも、ヤギは苦手!という人もいるが、中には「フランスに来てからヤギもオッケーになった!」という頼もしい友達もいる。そして、私もその一人。 牛の乳から出来るチーズよりも、ヤギのチーズは消化に良い。熟成が進んでいないものなら、それほどクセも強くなく、酸味が逆にさわやかさを感じさせる。 薄く切ったバゲットの上に、ヤギのチーズを乗せて少々コショウをかけてオーブンで焼いて食べても、オリーブオイルを垂らすもよし、サラダに入れるもよし。 ヤギの美味しさを分かち合いたい!! と、このChabichou を食べながら思ったヒツジ年の私である。 Chabichou du Poitou 地方・・・フランス ポワトウ 原料・・・ヤギ Chevre 脂肪分・・・45パーセント 季節・・・春・夏・秋 周りが乾燥したものは、熟成が進み、味も強くなっています。 ヤギが苦手な方は、周りがフレッシュで柔らかそうなものを。 きめが細かく、舌触りがなめらか。酸味は若いものなら、 強くありません。 バゲットの上に、薄切りのチーズをのせて、180度のオーブン 上段 で、 チーズの表面が程良く焦げる程度に焼くと美味しいです。 ( 焼くときにオリーブオイルを垂らしたり、こしょうを挽いても。) ブログランキング参加中。
by megumillier
| 2007-09-19 05:09
| 食べ物
|
|
ファン申請 |
||