パリのムッシュと芦屋マダム

c0105669_233885.jpg


レストランへ行って席に着く。

メニューを見るよりも、周りをぐるっと見回し、

他の客が何を食べているのか??を観察する。

おや?

隣の人が食べているもの美味しそう!!

「あれ なんだろうね?」

一緒にいる友達に囁く。

と、隣の客・・・

私たちに気づいたようだ。


こんなとき、フランスのレストランなら、

「すみません。今食べてらっしゃるものなんですか?」

って聞くと、大抵の場合、

「ちょっと食べてみますか??」

って言ってくれる。


えっ!!

とびっくりしている間に、隣の客(ムッシュが多い)は、

『試食用』に小さく切り分け始める。

そして、

「お皿近づけて!」

と、強制的におすそわけがやってくる。



今日のこと、

午後から用があり、

その前に軽く昼食を済ませておこうと思った私。

以前から気になっていた「パン屋」さんが経営するカフェへ。

注文したのは、そば粉のガレットとシードル。


と、視線を感じる隙もなく隣のマダムが私に質問を投げかけた。

「それは、ワインですか?」

70代の上品なマダム。

このカフェは芦屋にあるので、彼女はきっと芦屋マダム。

マダムはお一人で、ランチを召しあがっておられた。


「いえ、これはシードルっていうりんごのお酒なんです。」

と答えた私の頭に、ふとよぎったのは「フランスのムッシュ」。

そして、考えるよりも先に聞いてしまっていた・・・

「ちょっとお飲みになりますか?」






ちょっと唐突だったかしら?

ナイフで切ってさし上げられるものでもないし・・。

飲み物だから「間接キッス」だしーー。


しかし、彼女は芦屋マダム。

極めて上品におっしゃった。

「大丈夫ですよ。次に頼んでみますわ。ありがとうございます。」



そんなマダムは私に、


「こんなおばあちゃんが、

 お昼からひとりで食事しながらビールなんてね。

 あの人なに?

 って思われるかも知れないですけどね。

 でも、私はこれが大好きなの!!

 だからね、勇気を出して注文してみました。

 勇気をだしたんです。」


キューーーンとしましたっ。


席に着いたときに、

ちらっとマダムのテールブルにあるビールが目に入った瞬間、

私は思ったのだ。


「パリでも一人で食事をするマダムは、かならずワインを飲んでいたなー」

って。

「こういう人、いいなぁーーー。かっこいいーーーって。」


Bravoマダムよ!!

また、会いたいですっ。


*素敵な出会いしてますか?
 今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。
[PR]
by megumillier | 2009-07-03 23:26
<< 覚書 天使と悪魔 >>